過去の「連珠世界」を見ていたら「五連に絡む禁手判定について」(連珠世界2000年11月号)という記事がありました。
それによると
96年5月の連珠社総会において、五連にと同時に出来る三・四の扱いが変更されている。新しい規定では、五連と同時に出来る三や四も、三や四として有効であるとなっている。
とのことで、例として以下の図のX点の禁手判定方法が書かれています。
新規定ではX点の着手後にY点で五連と同時に達四ができますが、その達四は有効なのでX点の横の三は活三でありX点は禁点になります。記事中にも規定変更の影響を受けるのは限珠案だけだろうと触れられていますが、果たして影響がでるような状況がそもそもあるんだろうか?と思っていたら同じ疑問を持つ人がいたようで連珠世界2001年09月号の「よろず相談室」に質問が寄せられています。
そこでは法則案と呼ばれる意図的に禁手判定が複雑になるように作った図におけるX点の禁手判定方法について解説されています。
- X点の左斜めの三は活三
- X点の横の三はY点が否禁なら活三、禁点なら眠三
- Y点の縦の三は活三
- Y点の左斜めの三はZ点に打った時に五連と同時に達四ができ、その達四は有効なので活三
- Y点は禁点になりX点の横の三は眠三
- X点は活三が1つしかなく否禁
という判定路になり4.の所で五連と同時にできる達四を有効とみるかどうかで結論が変わることになります。
現実で出会うケースはかなり稀だと思いますがREAL Coreでは念のため禁手用テストで試験するようにしています。