坂田 吾朗さん著の「坂田の詰め連珠」収録の36問についてVLM Analyzerで余詰チェックを行いました。以降、解析した問題の解答が出てくるので自力で解きたい方はご注意ください。
問題は「一手勝ち」「二手勝ち」「三手勝ち」の3通りの形式が収録されています。
- 一手勝ち:2問
- 二手勝ち:25問
- 三手勝ち:9問
VLM Analyzerは[math]n[/math]手五連問題を前提としているので解析結果を参考に個別に検討します。VLM Analyzerで[math]n[/math]手五連問題として解析したところ
- 問4は余詰
- 問20は余詰
- 問21「鬼の面」は余詰
- 問34「ヌ」は余詰
となりました。なお、問20は「三手で勝つ詰連珠」の問6と同じ問題で二手勝ち問題としては余詰なしになります。問4、問21「鬼の面」、問34「ヌ」はそれぞれ一手勝ち、二手勝ち、三手勝ちとして見ても余詰になります。
問4
解答によると「黒GJで白の四ノリにノリ切り勝ち」ですが、黒FLでも勝ちがあり余詰になります。
問21「鬼の面」
まさに「鬼の面」の形をした面白い問題です。左右同型で作意の黒FGの対称解である黒KGでも勝ちになります。趣向を考えると酷な気がしますが、採用している定義では盤端までの距離が異なるため完全対称ではなく余詰になります。
問34「ヌ」
解答によると「黒EGからの勝ち」ですが、黒LFとして白LCの絶対止めに対して黒KIとするとA, Bの両ミセになり三手勝ちが成立し余詰になります。
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